大野城をめぐる城壁の南西部に設けられた城門です。門扉を支えた礎石(唐居敷)が二つ、対で残っており、城門の原位置を保っているとみられます。
遺跡調査は行われていませんが、付近から平安時代の瓦などが採集されています。
この城門から尾根沿いを下ると、途中二手に分かれ、水城東門跡、筑前国分寺跡とそれぞれに下ります。水城と大野城は要塞としての関わりがあり、また筑前国分寺は大野城内に置かれた寺院・四王院(774年創建)と関わりがあるため、この道は、諸施設と直接結ぶ重要路だったとみられます。
? 城門の近くには、古代の井戸(けいさしの井戸)や、礎石建物跡(広目天礎石群)があります。