大宰府政庁跡の北に大きな谷筋があり、それを登っていくと、大石垣と呼ばれる城壁(石塁)に至ります。
ここは、大野城の南をめぐる城壁のうち、外側の城壁の一部です。全長約64m、幅約6m、残存する石塁の高さは約6mと、大野城の中では、北を守る「百間石垣」に次ぐ規模の大きな石塁です。冬など草木が少ない時期には、東南側の急斜面を登り上がる壮観な姿を見ることができます。
この急斜面の石塁は往事の姿をとどめているようですが、谷底の石塁は、豪雨災害で何度か壊れています。現在谷を塞ぐ石塁は、2003年7月豪雨の被災後に復旧整備したものです。