東門の西脇の地中には、水城の内側の水を外濠に排水するための、木樋(導水管)が埋まっています。
巨大なヒノキ材を使った、内法約1.2×0.8mの導水管で、人が入ることができるほどの大きさがありました。
こうした巨大な導水管に使う木材は当時もなかなか無かったのでしょう。見つかった木樋の底面は一枚板ではなく、複数の板を「かすがい」と呼ばれる、巨大なホッチキス針のような鉄材で固定していました。通常「かすがい」は建築に用いられるもので、土木工事に用いられることはありません。巨木が手に入らなかったためでしょうか。それとも急を要したためでしょうか・・・。