よろづよに としはきふとも うめのはな たゆることなく さきわたるべし (巻5-830) 作者: 佐氏子首(さし の こおびと) 訳: はるかな世までも年は来ては過ぎ去ってゆくが、梅の花は絶ゆることなく咲き続けることであろう。 備考: 天平2年(730)、大宰府の長官(帥)の大伴旅人の官邸で催された「梅花の宴」で詠まれた和歌です。 作者、すなわち佐伯子首(さえき の こおびと)は、このとき筑前国の次官(介)でした。