春されば まづ咲く宿の 梅の花 ひとり見つつや はる日暮さむ(巻5-818) 作者: 山上憶良(やまのうえ の おくら) 訳: 春になれば最初に咲くわが家の梅の花を、一人見ながら、春の日を暮らすのだろうか。 備考: 天平2年(730)、大宰府の長官(帥)の大伴旅人の官邸で催された「梅花の宴」で詠まれた和歌です。 作者は、遣唐使の経験もある人物で、このとき筑前国の長官(守)でした。