世の中は 空しきものと 知る時し いよゝますます 悲しかりけり(巻5-793) 作者: 大伴旅人(おおとも の たびと) 訳: 世の中はむなしいものだとつくづく知る時、いよいよますます悲哀の感を新たにすることだ。 備考: 作者は、大豪族・大伴氏の長で、政治家・軍人です。また万葉集の編者とされる大伴家持の父です。 この直前に、妻と弟を亡くした作者の悲しみが伝わってくるようです。