正月立ち 春の来たらば かくしこそ 梅を招きつつ 楽しき終へめ(巻5-815) 作者: 大弐 紀卿(だいに、き の まえつきみ) 訳: 正月になり春がきたので、このように梅を招いて、楽しい日を過ごそう。 備考: 天平2年(730年)、大宰帥・大伴旅人邸で開かれた「梅花の宴」で詠まれた和歌です。 作者は、大宰府の次官(大弐)、紀男人(きのおひと)で、皇太子時代の聖武天皇の教育係に任命されたことのある人物です。