筑紫なる にほふ子ゆゑに 奥陸の 香取娘子の 結ひし紐とく(巻14-3427) 作者: 未詳 訳: 筑紫にいる美しい娘のゆえに、陸奥の香取(かとり)の乙女と固く結んだ紐を解いてしまうのか。 備考: 陸奥(東北地方)で詠まれた恋の歌です。九州・太宰府へ防備に向かう防人を見送る恋人が詠んだのでしょうか。