古の 七の賢しき 人たちも 欲りせしものは 酒にしあるらし(巻3-340) 作者: 大伴旅人(おおとも の たびと) 訳: 昔の竹林の七賢人たちも好んで飲んだものは酒であるようだ。 備考: 作者は、大豪族・大伴氏の長で、政治家・軍人です。また万葉集の編者とされる大伴家持の父です。 作者が詠んだ酒を讃える歌の一つです。「竹林の七賢人」は、3世紀後半の中国・魏(三国時代)の七人で、酒を飲み、世俗にそまらない自由な議論を行ったことで知られています。