九州国立博物館は、日本に4館ある国立博物館のひとつ。太宰府天満宮の広大な敷地に隣接しており、太宰府駅からは、徒歩またはバスで訪れることができます。アジア史的観点から捉えた日本文化の形成を伺い知ることができる展示が充実しており、シルクロードが全盛期を迎えた8世紀から12世紀にかけて、日本とアジアを繋ぐ玄関口としての役割を果たした日本遺産・太宰府に熱い注目が集まっています。
九州国立博物館の顔である文化交流展示は、4階で常時展開されています。旧石器時代から江戸時代までの日本の歴史を体系的に見せながら、何世紀にも渡って行われた国際交流がいかに日本文化を築き上げたかを、示唆に富んだ展示でわかりやすく紹介しています。
4階で必ず訪れて欲しいのが、日本の芸術や歴史を大画面で学ぶことができる「スーパー
ハイビジョンシアター」です。現行ハイビジョンの16倍にあたる超高精細8Kスーパーハイビジョン映像で、ダイナミックな劇場体験をお楽しみいただけます。上映は30分毎に行われています。
3階では特別展が定期的に開催され、過去には「新・桃山展 – 大航海時代の日本美術」や「世界遺産 ラスコー展」などが開催されました。 特別展の観覧料は展覧会ごとに設定されますが、特別展のチケットで文化交流展も観覧できます。
お子様向けには、遊びながら学べる無料の体験型展示室「あじっぱ」が1階にあり、カラフルなディスプレイや、各国の民族衣装や生活用品の展示、芸術や工作のアクティビティを楽しめます。ユニークな商品を揃えたミュージアムショップ、軽食を販売するカフェもあります。シーフードパスタやスモークサーモンサラダなどのお食事は、館外にあるおしゃれなレストラン「グリーンハウス」がおすすめです。
常設スペースをゆっくりと見る時間がない方も、優れた建築物として博物館を眺めるだけでも訪れる価値があります。壁面に鏡面ガラスを配し、美しく湾曲した大屋根がモダンな構造で、建築物そのものが芸術作品のようです。