【国史跡(観世音寺境内及び子院跡附老司瓦窯跡)
国重要文化財(彫刻)
県有形文化財(建造物・工芸)】
母斉明天皇の追善のため天智天皇の発願で建立された寺院です。周辺に49の子院があったとされ、伽藍を示す礎石等が残り古代の繁栄を示しています。当寺には大陸由来の舞楽を行う楽団を備えており、陵王、納曽利の面(国重要文化財)が現存します。また落慶法要を行った玄?の塚が残っています。鑑真・空海も滞在し、授戒もこの寺で初めて行われたとされ、天下の三戒壇の一つとなりました。戒壇院には戒壇が伝わっています。安置される16躰の諸仏(国重要文化財)は平安〜鎌倉時代の洗練された造像で、仏教文化が継続して伝わっていたことを示しています。現在も同地で観世音寺(金堂、講堂は県有形文化財)・戒壇院(本堂、鐘楼、鐘は県有形文化財)として法灯を伝えています。